有名なフリーアナウンサーの方が駐車場で事故を起こしたことで、メディアではどうして駐車場で大変な事故が起こったのかという議論や検証が行われていました。
駐車場は歩道といったものが余り無いですし、駐車した車の間から人が出てくるのはかなり怖いです。
よく見る光景では、人が歩いているのに気が付かないでバックで車を出してきたり、空きの駐車スペースを探すのに忙しくて、歩行者が目に入っていない人も結構います。
ニュースを見ながら、駐車場での苦い出来事を思い出しました。事故と言うよりは詐欺に近い状況に巻き込まれたことですが。。。
駐車場での出来事
ある広い駐車場で、車を停めた場所から発進する際に、ちょっとゆっくりオートマのギアを入れようとした都合、バックギアに入ってしまったことがあります。
馬力のあるSUVで、軽くブレーキを踏んだくらいでは十分ではないことが多々ありました。 一瞬がガクっと少し後ろに下がってしまい、すぐにブレーキを強く踏んで停車&ギアを入れ替えて前進したものの、後ろに止まっていた車からクラクションを鳴らされました。
位置的には私はバックで駐車していて、相手はフロントから駐車していて、2台が同じ進行方向で駐車していた状態です。列で言えば、私の車が先頭にいる感じです。
相手の方は警告の感じでクラクションを鳴らしたと思ったのですが、車から出てきて、自分の車のフロント部分を確認し始めました。
ぶつけてないでしょ?
私としては当てた感覚は全く無く、???の状態でした。でも、一応、自分も確認しようと車から出ると相手の方は私の車がぶつかったと言いはじめました。
私が見る限り、双方の車に凹みやキズは見当たらず、当てたとは思えませんでした。
RV車に乗っていたので後ろが見え難いこともあって、一応、その場で謝罪をしてしまったところ、「とりあえず連絡先を教えてほしい」と言われ、これはまずいと危険信号が点灯しました。
ここで単に連絡先を渡しただけで帰ってしまったら、後からどんな請求をされるか分からないといった警戒心が生まれたんです。容姿からもこの人ちょっとやばいぞっと思いました。
こうなったら仕方ないので、こちらも「それでしたら、警察を呼びましょう」と言ったところ、すご~く嫌そうな顔をされて睨まれましたが、平静を装ってか、「どうぞ連絡してください」と言われました。
警察にて事情説明
警察にすぐ来てもらえると思ったら、駐車場は公道ではないので、けが人がいなくて双方の車が普通に動くなら最寄の警察署まで来てくださいといわれ、言われたとおりに警察署に行きました。
警察の方は、相手の方に「怪我はありませんか?」とまず聞いていました。その返事が、「今のところは・・・」という言葉で、私の警戒心はさらにアップ!
警察の方が車を確認したとき、相手の方は自分の車のバンパーにあるキズを指しながら「ここにぶつけられたんです」と伝えていて、警察も「あ~ここですか。ちょっとぶつけられちゃいましたね~」って感じで話が進んでいました。
一応、双方から話は聞いてくれるとは思ったんですが、相手の方の話を丸呑みの状態で、これはまずいと思って私も途中から反論しました。
というもの、相手の方がキズを付けられたと言っている箇所は、もしぶつかったとしてもそこには当たらない箇所なのです。以前から付いていたキズというのは明らかでした。
普通のセダン車同士のぶつかり合いなら、相手が言われているような箇所にキズが付いたでしょう。
しかし、私の車はRV車でバンパーの高さが違うので、もし当たったとしても当たり箇所が違うのです。そんな基本的なことも考えられないで嘘をついている相手側と、それを見抜けない警察官にかなり失望してしまいました。
私は「この警察官は頼りない。これは慎重に説明しないとかなりまずいぞ」と思って、携帯電話で写真を撮っていたのでそれを見せながら、相手の方が言われている箇所には車は接触していないし、当たるはずがないことを説明しました。
相手の方も「ここで写真出してくるか~」とかなり嫌そうな顔をしてました。
良識のある警察官なら、相手が嘘を言った時点で怪しいと思ったり、この詐欺のような行為に気がついてくれるかもしれないと淡い思いを持っていましたが、全くそんな素振りすら伺えませんでした。
証拠を見せられて、この警察官は「この写真からすると、あそこには当たらないね~」なんて脳天気な感じで、この人ダメだと思い始めました。
その後、この警察官は「見た目にキズが無くてもエンジンとか電気系統とかが痛んでることがあるから、後は双方で保険会社とかに連絡して話し合ってください」と半ば投げ出されて、帰らされました。
一応、記録は残すものの、警察沙汰ではないので(不介入なので)、正直、どうでもいいって感じでした。
鞭打ち症状を訴える相手側
翌日、私の保険会社から連絡が来て、相手の方が全身が痛むと言い始めて、同乗していた人も首が痛いので病院行くと言ってきたというのです。
車には一切キズがついていないし、当たったかどうかもわからない状態で、鞭打ちってそれやりすぎでしょう、と思って保険会社の人に言ったんですが、「確かにおかしいのはこちらでも分かりますが、病院で検査と治療を受けたいと言うことに対して、こちらから反論は出来ません」と言われました。
病院での検査では、この二人が痛みを訴えたそうで、暫く治療に通うことになりました。
車の修理に関しては、色々不具合が生じて結構な金額が掛かりそうだといって、数十万円の修理費を保険会社に要求してきたそうです。
しかし、保険会社は「補償金を出すには自動車整備工場で正式な修理見積もりを取ってきてもらうことが必要です」と何度も言っていたそうです。
結局諦めたようで、「修理工場に持って行ったが面倒なので今回は修理しなくてもいい」と発言が変わったそうです。明らかに怪しいですよね。
事故後の交渉が始まる
車の修理代が発生しなくて安心したんですが、相手方の治療が始まるということは、人身事故ということで私がその責任を負わなければならず、非常にまずい事態に進んでいました。
もし、本当に私がぶつけてしまったのであれば過失は私にあり、相手側が多少無理なことを言っても仕方がないと思うでしょう。
しかし、私としては、これは事故じゃなくて詐欺だと保険会社に訴えました。
保険会社の担当者もその点は同感でしたが、証明するものがない限りどうにもならないという感じでした。
状況的に私の方が不利だけど、車は傷ついていないし(修理代も発生していない)、実際には怪我もしていない、こんな詐欺のようなことに引っかかるのは悔しいと担当者に訴えました。
保険会社の担当者は面倒なことはやりたくないという感じでした。保険会社からしてみれば、大した額を払うわけでもなく、それで済んだ方が楽だったのかもしれません。
しかし、私にとっては人身事故というペナルティーが課せられるわけですから、「私はこの相手と戦う!保険会社さんでやってくれないなら弁護士に頼む!」と宣言したことで、やっと保険会社の対応が変わりました。
重い腰を上げる感じで、保険会社が相手方と本格的に交渉してくれることになりました。
まず、保険会社では同乗者から事情を聞こうとしたのですが、色々連絡手段を取ったものの、連絡を避けるように逃げ回っていて、明らかに真実を暴かれるのを恐れているようでした。
この同乗者は、警察での対応なども含めて揉め事には関わりたくないという態度を取っていました。本来は悪い人ではないけれど、友人である運転手に無理やり引き込まれて嘘をついているフシがあったので、保険会社がその点を突いたようでした。
やっと同乗者に連絡が取れたところで、今回の件は警察沙汰にはしないし、治療も必要ないということで話がつきました。
運転手側が主導して、同乗者にも怪我したと装うように言い含まれていたのは明らかでした。
同乗者が観念したことで、運転手ともうまく話が済んで、今回の件はあっさり終結しました。
保険会社の担当者が何を言ったのか、どう対処したのかといった交渉内容はここでは控えます。大体のご想像はつくと思いますが、余り細かく書くと悪い人たちが対応策を用意することにもなりかねないですから。。。
私のケースでは、保険会社の担当者がうまく事を運んでくれて、最後に相手の人は「もういいです」と言って諦めたそうです。
ちょっと気を抜いていたことから生じた面倒な出来事でしたが、それ以降、たとえ駐車場でも気を抜かないようにしています。
今では、駐車場だからこそ危険(罠がある)かもしれないと思っています。大きな事故だけでなく、こういったこともあるので、お気をつけください。