インサイトに乗り始めてなかなか慣れなかったのが、どこから出てくるか分からないキーンというエンジンに連動して出てくるような金属音でした。
非常に不快な音で、普通の車では聞いたことがない高いピッチの音だったので、ハイブリッドに関連する部品の音ではないかと自分では疑っていました。
ディーラーで聞いたのですが、年配のメカニックの人には聞こえませんでした。神経質なお客さんだと思われたかもしれません。
若い人だけに聞こえるモスキート音というのがありますので、ひょっとしたらそういった分類の音なのかもしれないと思いました。
最初は気分が悪くなるほどで、ステレオのボリュームを上げていないと車に乗れませんでした。
本来、車のエンジン音とか、音楽は無しで楽しみたいことがありますが、不快な音が混じるのでピュアにドライブを楽しむことができませんでした。
友人は、「ターボ車の音みたいでいいよ。いかにも機械っぽい。」と気に留めていませんでしたが、毎日運転する私は、この不快な音のせいで、最初の3ヶ月くらいは「新しい車なのになんでこんな変な音が出るんだ。もう売ろう!」とずっと思っていました。
ころころと車を替えられるほど余裕はなかったので、我慢して乗っていましたが、半年位したら気にならなくなりました。
実際のところ、音が気にならなくなったのか、磨耗でパーツがスムースになったりして音が出なくなったのかという点はわかりません。
ディーラーでは正確な解答は得られませんでしたが、車情報誌を読んでいたら、ハイブリッド車特有の音が気になる評論家さんがいて、「一部のドライバーには不快な音なので、自動車メーカーは静粛性にもっと気を配るべきだ」と書かれた記事を見つけました。
やっぱり変な音は実際にあるんだ!とそこで確信できました。
その評論家さんが試乗テストしていたのは、トヨタやマツダのハイブリッド車でしたので、ホンダに限ったことではないようです。
燃費がいいハイブリッド車ですが、今までの車とは違うパーツがたくさん使われています。
エコや燃費ばかりが前面に出ていますが、気持ちよく乗れることも大切だと思います。
モスキート音のような特殊な音は、年齢によって聞こえる聞こえないがあるようなので、家族で試乗して、みんなで「音」に関してもしっかり確かめてから購入した方がよろしいかもしれません。