フィットが5度目のリコールを出しました。ヴェゼルも3回目になります。
以前もホンダのリコールについて書きましたが、また?という感じです。
平成26年10月23日届出分では、点火コイルと電源供給回路に関わるリコールです。ハイブリッド車だけではなく、N-WGNも含まれています。
主力車種のリコール続きで、ニュースでは「ホンダの失態」とまで書かれていました。
ホンダではいい加減まずいでしょということで役員報酬カットになっているようですが、それでもフィットやヴェゼルが売れています。
最近の売上げランキングを見ても、この2車種はハイブリッドカーの中ではトップ5に入る売上げです。
何でだろう?と少し考えてしまいました。 以前だったらもっと叩かれそうなところですが、トヨタをはじめ、最近は色々リコールが多すぎて情報についていけない感じがあります。
個人差や地域差があるとは思いますが、ホンダはディラーでの対応が比較的良いので、何かあれば任せられるという安心感があるのかもしれません。
私は他社で嫌な思い出があるので、多少のリコールでもディーラーでの現場対応がしっかりしていれば許容範囲かなと思う部分があります。
リコールは出ても、ハイブリッドで日々節約することの方が魅力が勝ってしまうオーナーさんもいるかもしれません。
確かにリコールは困るけど、フィット・ハイブリッドはリッター36kmも走ります(カタログ値)。ここまで燃費がいいと日々の節約には大きいです。私もインサイトの燃費のよさには本当に助かっています。
インサイトはリッター26kmくらいですが(カタログ値)、街中ではリッター20km、郊外では30kmに迫ることがあります。
フィットはリッター36kmですから、インサイトの上を行きます。
あとは自虐的ですが、昔からホンダはよく壊れると最初から割り切っているオーナーさんも多いかもしれません。
パーツが多いですし、その一つ一つが削られて軽量化を図っていることから強度や性能が落ちることが今までありました。
トヨタの王道的なシステムとは違う道を行くという意識が強く、無理な開発や新技術の投入で失敗も結構多いです。
「リコールがあったのにここまで売れている」と考えるのか、「リコールがなければもっとたくさん売れているはず」と考えるべきか。いずれにしても、大きなチャンスを失っている感じがします。
私の周りでは、リコールが出るたびに「ハイブリッドを買うのはまだ早い」という話が出てきます。ハイブリッド車は技術的にまだ安定していないという雰囲気になってとても残念に思います。
ホンダLOVEのコアなオーナーさんが多いので、助かっている部分があるかもしれません。
しかし、ホンダ愛好家といえど、しばらくは新しい技術で話題をさらうことに囚われたりしないでも良いですし、無理なスケジュールで新車を投入しないでほしいと思ってしまうのではないでしょうか。
ここまでくるとスバル・フォレスターのように世界一周とはいわないまでも、日本一周くらいやって、機能・性能・耐久性等をしっかりチェックしてから販売するのはどう?と思ってしまいます。