「インサイト」はホンダ・ハイブリッドの先駆けでしたが、ついに生産が終了するそうです。
~ホンダ:2月で「インサイト」生産終了-他のHVモデル拡充 (Bloombergより)~ ホンダはハイブリッド車(HV)「インサイト」の生産を2月で終了する。独自開発したハイブリッドシステムを搭載し、ホンダのHVの先駆けとなってきたが、最近はホンダが「フィット」や「アコード」などHVモデルのラインアップを拡充する中、販売台数が低迷していた。 ~抜粋ここまで/2014年2月26日~
個人的には、インサイトはハイブリッド車としてまだまだ新鮮な部分がありますが、時代は常に先を行っていて、現行のインサイトは一昔のものになってしまいました。
でも、次の時代に繋いでいくという意味では、ホンダの中でインサイトは大きな役割を果たしたと思います。
近年は、アコード、フィット、ヴェゼルというように新しいハイブリッド車が次々とマーケットに投入されて、ホンダ・ハイブリッド車の垣根が広がっています。
一昔前は、プリウスとインサイトしか選択肢が無かったような時代でしたが、今では様々なハイブリッド車を選ぶことができるようになっています。
インサイトの歴史は1997年の東京モーターショーに遡りますが、市販されたのは1999年でした。
一代目のインサイトは、シビックまたはCR-Xの後継のようなスタイルでした。ちょっと未来的なスタイルだったのが印象的でした。2006年には生産が終了となりました。
2009年に、2代目インサイトとして復活しました。巷でよく見るインサイトはこの二代目になります。一代目をZE1、二代目をZE2と呼ぶことがあります。
無駄にプリウスと対決しようとしたためか、販売戦略的に失敗してしまったようですが、価格面や燃費を考慮したら、当時のハイブリッド車としてはなかなかの出来だったと思います。
200万円以下で売り出そうとしたため、どこかでコストカットしなければいけなかったのでしょう。シートがすぐにヘタってしまうとか、パーツ面で安っぽさが出てしまったり、乗り心地の面では1ランク下の車になってしまった感は否めません。
それでも、「この値段だったら買ってみてもいいかな」と価格的に多くの方が手を出せるところまで持ってきたことは、ハイブリッド車の認知度を上げるのに十分な役割を果たしたのではないでしょうか。
私はまだまだ乗り続けるつもりですが、次に買い換えるときは、どれほどハイブリッドシステムの技術が進化しているのか楽しみです。