コスモの「コミっと車検」を使ってみた

コスモ・コミッと車検 車の整備&車検

コスモの「コミっと車検」で車検をしてもらいました。使ってみた感じ、どうだったのか記しておきたいと思います。

コミっと車検は、様々なパーツ交換や整備が含まれたこみこみ価格で提供されているため、お得に車検と整備をしてもらうことが可能のようです。

車検では、車検を実施した後(実施しているとき)に、追加で整備費用が発生することがあります。

コミっと車検は、追加整備があっても車検前の見積もり以上の料金にはならないという安心感が売りのようです。一定の規定がありますが、通常、見積もり以上を請求されることはないそうです。

ただ、今までコスモで格安車検(基本車検)を行っていた場合、同じサービスを期待してお店に行くと勝手が違うと感じるでしょう。コミっと車検は、格安車検より料金は上がりますし、車検に必ずしも必要のないものが含まれる可能性があります。

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お店でのコミッと車検の見積もり

ウェブやアプリを使って、コミッと車検の見積もりが簡単にできます。それで内容を確認したうえで、お店に車を持ち込んで、見積もりを出してもらうことをおすすめします。

コミッと車検を利用するには、コスモのアプリCarlifeSquareが役立つと思います。

このアプリは、車検の見積もりから予約、車検の支払い(クレジットカード決済)、ガソリンの割引などで利用できます。

コスモのコミっと車検|スマホで簡単!コスモ石油のサービスステーションで受けられる車検
コスモのコミっと車検の公式サイトです。コミっと車検は、車検に必要な主要部品の整備費用も含めたコミコミ価格、アプリ一つで見積もりから決済まで完了するので、車検当日まで来店不要でとっても便利!

私がネットで見積もりをしたときは12万円ほどでしたが、店舗で車を持ち込んで見積もりを出してもらったところ、10万円ほどに値引きしてくれました。

他の方のレビューを読む限り、ネット見積もりより、お店の見積もりの方が安くなっていたケースがちらほらありました。ネットでは車の状態が分からないで見積もりを出しているので、現車を見て料金を調整するといったことかもしれません。

ちなみに、車はインサイト(ZE2)、走行距離はあと少しで10万キロになります。

私の依頼したコミッと車検の中には、下記の整備が含まれていました。見積もりのために、30分ほど車を検査した結果です。

オイル&オイルエレメント交換
ベルト交換
ヘッドライトコーティング
ブレーキ液交換
バッテリー交換
スタビライザーリンクロッド交換
下回り塗装
マフラーコート

オイル&オイルエレメント交換とブレーキ液交換は、車検の際についでという感じで、いつもやってもらっています。これらはコミッと車検に含まれます。

スタビライザーリンクロット交換は、ゴムが破れそうなので交換が必要となりました。

車をリフトで上げた状態で、私も一緒に下回りを確認しながら説明を受けました。確かに片側にゴムの状態が悪そうでした。

スタビライザーリンクロット交換は、これだけで整備した場合は18000円くらいになるそうですが、コミッと車検で含まれる整備になります。車検に通すだけなら、片方だけ(9000円)でもよかったのかもしれませんが、予防的な整備も含めて左右交換することになりました。

ベルト交換は、まだ大丈夫だけど、そろそろ摩耗してきているので交換しておいた方がよいだろうということでした。これもコミッと車検で含まれます。

車検に必要とは限らない項目(下回り塗装・マフラーコートなど)が含まれていますが、こちらも劣化がみられるので、塗装しておいた方がいいでしょうということでした。これらもコミッと車検に含まれます。

バッテリーは約4年経過していて、これもコミッと車検でカバーされるものになります。見積もりでは19800円くらいで出ていました。ディーラーと同様のバッテリーなので価格が高いそうです。

インサイトの補助バッテリーは小さくて、カー用品店では1万円くらいであるので、自分では買わない価格帯のバッテリーです。インサイトのバッテリーは、人気のあるPanasonicでも、ネットで1万円以下で買えます(執筆時)↓

これらに加えて、もし車検時に劣化や修理が必要なパーツがあっても、コミッと車検には様々なパーツ交換や整備が必要に応じて適用されるので、追加費用がかからないという保険的なところもあります。

代車について、私の利用した店舗では代車代は無料ですが、保険は利用者負担でした。保険料2200円/日、ノンオペレーションチャージ1100円/日、自分の入っている自動車保険で他車運転特約があれば保険料は不要でした。

法定費用34250円は、下記のとおりです。重量税はハイブリッド車なので一般車より安くなっています。

・自賠責保険:17650円
・重量税:15000円
・印紙代:1600円

支払いについては、車検と法定費用を合わせた合計を下記の2種類から選べました。

・店頭で現金払い
・コスモのアプリCarlifeSquareを使ってクレジットカード決済

コミっと車検のCM↓

前回の格安車検と比べたコミっと車検

前回の車検から比べると、オイル交換やブレーキオイル交換などを単品で頼むと高くなるような価格設定に代わっていて、まとめてコミっと車検にした方がお得になるような印象でした。

今回の内容を見る限り、コミっと車検にした方が、色々パーツを交換しても約10万円で収まっているので、単品ごとに整備を依頼するよりお得になることは確かだろうと思います。

しかしながら、車検に通すのに必ずしも必要な整備や部品交換ではないこと、そして、コミっと車検にすると総額は上がるので、安く車検をしたいのであれば、従来の基本車検の方がいいなと思いました。

基本車検では、コスモでの整備やパーツ交換の価格が上がっているので、オイルやブレーキオイルといった消耗品の交換は、事前にカー用品店などでやってもらった方が安上がりかもしれません。

私の車の場合は、エンジンオイルやブレーキオイル交換をしない、単に車検を通すだけなら5万円程度で済んだと思います。

単純に金額だけでいえば、基本車検からコミっと車検にすると倍の料金になる計算でした。

今回の見積もりでは、オイルやブレーキオイル交換など消耗品の交換に加えて、修理箇所(約18000円)もあるため、実際には76000円くらいになる予定でした。

詳細は後述しますが、総額10万円くらいの負担であれば、コミっと車検にしてもいいかという判断になりました。

ちなみに、コミっと車検で予防交換してくれる部品は以下の6点になります。今回は、この中のブレーキフルード、エンジンオイル、オイルエレメント、バッテリーが交換となりました。

・ブレーキフルード:2年以上経過
・ブレーキライニング・シュー:摩擦材2mm以下
・ブレ-キパット:摩擦材3mm以下
・エンジンオイル:半年以上経過
・オイルエレメント:オイル交換2回に1回
・バッテリー:3年以上経過 ※ハイブリッド車の補機バッテリーは5年

ブレーキパットやブレーキライニング・シューは、シビアな使い方をしていたり、相応の距離を走ってないと交換にはならない感じです。

インサイトのようなハイブリッド車は、減速時に回生ブレーキを使うのでブレーキの消耗は一般車より少ないと思います。

異常があれば交換してくれる部品は、ブレーキ関連パーツをはじめ30種類ほどあります。詳しいリストは定額整備対象部品の一覧と整備基準のページをご参照ください。

タイヤ交換、タイミングベルト交換、車体の破損などはコミっと車検に含まれません。

前回、頑張ってヘッドライトの交換をしたことを書きましたが、これもコミっと車検で該当すれば交換してくれたそうです。

インサイト(ZE2)のヘッドライト電球とポジションランプを交換してみた
ホンダ・インサイト(ZE2)のヘッドライト(HIDランプ)とポジションランプの交換をしたときの記録です。工具を使わなくても交換できるので、自分で電球交換すればショップでやってもらうより費用を節約できました。

古い車には安心できるコミっと車検

私の車のように、10年以上現役で頑張っている車であれば、修理もだんだん増えてくると思います。

運が良いことに、私の車は消耗品以外ほとんど交換したことがありませんが、これからもそれが続くとは限りません。

10万キロを超えてくると色々問題が生じるとよく言われますが、それを信じるなら、コミっと車検を利用して、パーツ交換&整備していくのもありかと思います

比較的新しい車であれば、それほどパーツ交換なども必要ないので、無理にコミっと車検にする必要はないかもしれません。

ただ、ディーラー車検で、毎回、予備整備として色々パーツを交換して、高額な車検費用を出しているのであれば、コミっと車検で見積もりを取って比べてみてもいいかと思います。

一応、担当者さんの話では、AIを使って各車の整備情報・年式・走行距離などを精査して適切な見積もりを出すので、どの車でも同じ料金というわけではなく、新しい車だから損になることはないそうです。

なお、コミっと車検は自家用乗用車が対象になります。トヨタ、ホンダ、日産、マツダ、スバル、スズキ、ダイハツ、三菱自動車以外のメーカー(外車等を含む)は対象外になります。

その他、初度登録年から20年以上経過した車、走行距離が20万キロを超えた車も対象外というように、いくつか規定がありますので、詳細はホームページでご確認ください。

コスモのコミっと車検|スマホで簡単!コスモ石油のサービスステーションで受けられる車検
コスモのコミっと車検の公式サイトです。コミっと車検は、車検に必要な主要部品の整備費用も含めたコミコミ価格、アプリ一つで見積もりから決済まで完了するので、車検当日まで来店不要でとっても便利!

必須整備と予防整備が混ざっていてわかりにくい

必須整備というのは、車検を通すのに絶対必要なものですが、予防整備は次回の車検まで安心に乗れるための整備になります。

予防整備は車検を通すためには、必ずしも必要ではありませんが、車検の際に行っておく方が多いようです。

ディーラーの車検費用が高いと言われるのは、純正パーツの値段が高いこともありますが、予防整備にかなりお金がかかるという面もあります。故障する前にパーツを変えておくというものなので、車検で稼ぎたいお店では、てんこ盛りにさせられることもあります。

お店のスタッフさんから「これ直しとかないと大変なことになるかもしれませんよ」みたいなことを言われると、素人は怖くなって整備をお願いするというパターンはよく聞く話です。

不安をあおるようなことを言われると、それが必須整備なのか予防整備なのかわからなくなってきて、結局、追加の整備をお願いしてしまうことがあるのではないでしょうか。

コミっと車検では、予防交換してくれる部品、異常があれば交換してくれる部品のリストがあって、その範囲であれば、料金内で整備してもらうことができます。車検時に整備される項目であれば、大概このリストの範囲で収まるのではないかと思います。

👉コミっと車検・定額整備対象部品の一覧と整備基準のページ

このパーツは1万円、この整備は2万円ということで一つ一つ追加していくと、数万円以上になってしまうようなケースでも、コミっと車検はこみこみ料金なので、お得に整備ができるようです。※車の状態にもよるので、見積もりを取って確認してください。



追加の整備費用にビビってしまった私

車検でよく問題になるのが、車検を実施した後(実施しているとき)に、追加で費用が発生することです。

車検では、車を安全に運転するための保安基準というものがあって、その基準を満たしていない場合は、修理や部品交換などの整備が必要になります。

当初、私はコミっと車検に興味がなく、基本の車検だけでお願いしていました。

基本車検(76030円)の料金内訳はこんな感じでした。

・通常車検:9900円-2200円=7700円 *Web申込値引き適用
・ブレーキ液交換:7700円
・オイル交換(0W20):6580円
・エレメント交換:2200円
・スタビリンクロッド左右交換:17600円

ところが、この見積もり通りで車検を予約した後、「車検を行う際に追加で費用が発生する場合があります」という1枚の紙を渡され説明を受けました。

その紙には、追加整備を行う必要が生じた場合は、見積もり料金以外に追加費用が生じますので予めご了承くださいということが書かれていて、サインは必要ありませんでしたが、読んで説明を受けることで同意みたいな感じでした。

内容としては、ブレーキ関連(ブレーキパッド、ブレーキシュー、ブレーキオイルの漏れ等)、ヘッドライトの光量、排ガスの量、電送関連、足回りのブーツ類などが上げられていました。※コミっと車検と被る項目が多いです。

特にブレーキに関しては、分解をしないと確認できない部分で、追加費用が生じる可能性が高いとのことでした。一例として、ブレーキシューの交換だけでも15000円程度になるそうでした。

また、ヘッドライトについては、検査が厳しくなっており、検査に通らないことがあるそうです。その際にはヘッドライト部分を磨く処置(ヘッドライトコーティング)をする必要があるとのことでした(別途9000円ほどかかる)。

こういった追加費用が発生したらと考えると、基本の車検を安く抑えたと思っても、2~3万円も追加でかかったら、コミっと車検と料金が変わらないことになります。

追加費用は発生するのか、いくらになるのか、これはギャンブルみたいなものでしょう。

もし、基本車検で申し込んでおいて、後から追加費用が発生したら、最初からコミっと車検にしておけばよかったと後悔するだろうなという感じでした。




正直なところ、ビビりすぎ?という気がしないでもなかったです。

過去2回コスモで車検をやってもらっていますが、追加請求されたことはありませんし、ここまで丁寧な追加整備や追加費用の説明も受けたことはありません。

しつこく説明されるので懐疑的になってしまって、追加費用を取る気満々という雰囲気を感じました(担当者の方からすれば、後からクレームにならないように丁寧に説明しただけかもしれません)。

こちらは素人なので、車検を通すのに整備や交換が必要と言われれば、反論は難しいです。

結局、コミっと車検であれば、追加費用はまずないということなので、それならコミッと車検にしとく?みたいな気持ちに持っていかれました。

これがコミっと車検に誘導された一番の要因です。自虐も含めて、グッドジョブ👍とお店側に言ってあげたいところです^^;

車が古くなってくると、整備関連は弱気になってしまうところは仕方ないですね。

最初は断ってしまったコミっと車検

最初に見積もりを依頼したとき、基本車検・おすすめ整備車検・コミっと車検という3種類を出してくれました。

コミっと車検の強いおすすめがありながら、私は従来通りの格安車検(基本車検)の方で予約を入れていました。

例年の車検費用は、ブレーキオイル・オイル・オイルエレメント交換も含み、大体6万円くらいでした。今回はスタビライザーリンクロット交換が必要だったので、追加17600円がかかってしました。

簡単に見積もり料金を比べるとこんな感じです↓

・基本車検=76,000円(修理費込み)
・おすすめ整備車検=130,000円
・コミっと車検=100,000円

おすすめ整備車検は、前出の色々な部品交換や修理なども含めた価格です。

そして、おすすめ整備車検の内容はそのままでコミっと車検切り替えて、料金は10万円にしてくれるというお話でした。

安くなると言っても基本車検より高くなるので、安さ優先の私は、コミっと車検にそれほど惹かれるものはありませんでした。

また、初めに必要ないであろう整備をいくつか入れて13万円ほどの見積もりを出されて、これをコミっと車検にするとこんなに安くなりますといった演出に、あまりよい印象は持ちませんでした。

たとえば、バッテリー交換が入っていましたが、その金額は2万円。カー用品店で1万円くらいで買えることを考えると高いなと感じました(メーカーや性能にもよりますが)。

ハイブリッド車の補助バッテリーは長持ちすることが知られていて、5~6年は大丈夫と言われるほどですが、私の車のバッテーリーは次の車検までは大丈夫かなと考えていました。

ベルト交換は劣化はみられるものの、今すぐ交換の必要はないと整備の方も言っていました。下回り塗装やマフラーコートも車検には必要ありませんでした。

オイル&フィルター交換は、以前より値上がりしていて、その他の整備も少し割高になっている印象でした。

・ブレーキ液交換:7700円 (前回:6500円)
・オイル交換(0W20):6580円(前回:5390円-1078円値引き=4312円)
・エレメント交換:2200円 (前回:2200円-660円値引き=1540円)

単品で頼むと高いけど、コミっと車検で頼むと安く感じるという印象操作にも感じました。

こういった疑心は、コミっと車検の前知識がない中で、いつも通り安く車検を済ませたいと思っていた最初の印象でした。

コミっと車検に変更してください!のドタバタ

コミっと車検を却下して、基本車検(格安車検)の方で予約した私でしたが、これは誤った判断かもしれないと後から迷い始めました。

私の車は10万キロ近く走っていることから、車検中に追加整備が生じる可能性があるし、これからパーツが劣化して交換の必要が出てくる可能性も十分あります。

コミっと車検で多少割高になっても、単に値段が上がるのではなく、追加費用(追加整備)のリスクは避けられるし、部品交換したり整備するわけだから、総合的に損にはならないと自分を納得させるようになりました。

翌日、再度お店を訪れて、いつもの格安車検からコミっと車検に変えてもらうようにお願いしました。金額的には、約7.6万円から10万円への変更になりました。

実際に車検を行うのは、1週間以上先のことだったので、変更は可能でした。ただ、担当者さんは面倒くさっという感じで、こちらもお手数かけて申し訳ありませんと謝ったのですが、完全にスルーでした(泣)

先日作った見積もりは破棄してしまったとのことで、「最初っから入力しないといけないので時間かかりますよ」と言われて、「すみません、お願いします」と言って別席で待つことにしました。

最初に断ってしまったのは私なので、お手間をかけて申し訳ないと思いつつ、高い料金の方に変更するのにだめなの?この雰囲気微妙だな、なんか余計なことしたな~と思ってしまいました。

書類が整ったところで、担当者さんから「どうしてコミっと車検に変えようと思ったのですか?」と聞かれて、前出のようなことを簡単に伝えました。

すると、「そうでしょ。絶対こっちの方がお得でしょう。そう思っておすすめしたんですよ」って駄目だしされました。ごめんなさい、という感じでした。

その後は微妙な雰囲気もなくなって、多少明るい話をしてから帰りました。

コミっと車検の賭けに負けた私

前出の通り、担当者に多少煽られたこともあって、格安車検からコミっと車検に変更したわけですが、結果、追加費用が生じる整備はありませんでした。

特にブレーキ関連に関しては、散々「開けてみないと分からないので、追加費用かかってもご容赦ください!」みたいなことを繰り返し言われていましたが、何もありませんでした。

コミっと車検を頑なに拒否していた私の疑心では、ここまで担当者がしつこく言ってくるということは、何らの理由をつけて整備をして、後から追加費用を載せてくるように思っていました。

つまり、格安車検でお願いした場合、車検整備が終わった後に「コミっと車検しとけば追加費用かからなかったのにね。何度も言いましたよね。」と言われるストーリーができているような気がしたのです。

そこで、ここまで押してくるということは、コミっと車検にしておかないと余計なコストがかかるだろうという疑心の中で、妥協したわけです。

追加費用や損失を最小限にするリスクマネジメントをしたつもりでしたが、予想が外れ「賭けに負けた」という感じでした。

結果から見れば、別にコミっと車検ではなくてもよかったということでした。

費用的には、バッテリーやベルトなど新しいパーツに替えられたので、必ずしも損ではありません。

気分的には、車検を通すのに絶対必要なパーツや整備だったわけではなく、その部分は損した気分になりました。近い将来、交換する必要が出てくるという認識はあるのですが・・・。

このあたりの話を別の担当者にしたところ、コミっと車検では、車検後6か月間の補償期間を設けているので、補償期間中にコミっと車検でカバーされる部品に不具合があれば無償で整備しますといった話がありました。

実際、この6か月間の補償期間に故障した車があって、コミっと車検でカバーされるパーツだったので、無償で対応したこと(実費10万円くらい)があったそうです。

車検後の6か月点検と12か月点検(法定12ヶ月点検)も無料でやりますので、今回の車検だけでなく、無償点検や補償も含めて評価をしてほしいといったお話がありました。

確かに、あれこれサービスが付いてくるので、ディーラーでの車検費用と比べると、コミっと車検はお得な制度であると思います。

ただ、基本的な車検を求めている人には、必ずしも車検には必要のない整備や部品交換を色々追加されて、実質、料金が上がるわけですので、微妙な気分になるかもしれません。

以前のコスモ車検ではなくなってしまった寂しさ

コスモの車検は、過去2回ほどお世話になっていました。

私の知っているコスモの車検は、庶民の味方の格安車検、こちらの懐具合を分かってくれて無理なセールスはやらないスタッフさんがいる、お気に入りのお店でした。

必要であれば、車検が終わった後に、次の車検までにはこのパーツは取り替えておいた方いいと思いますよとアドバイスをしてくれていました。他のお店なら、その整備を追加して料金を取るところです。

また、お客さんが自分で交換できるようなパーツは、わざわざ交換方法を教えてくれるようなお店でした。内緒にしていれば、その分稼げるのに・・・。

ホンダ・インサイトのエアフィルター交換方法
ホンダ・インサイト(ZE2)のエアフィルターを交換してみました。 エアフィルターは2000円くらいで買うことができて、交換には工具が必要なく簡単にできました。 今回、車検の見積もりの際に、エアフィルターの交換が必要であると言われて、大体50...

しかし、新しい制度と担当者さんに入れ替わっており、特に担当者さんは営業圧力が強い感じで、数字を上げることに使命感を持っているように感じました。

営業スタイルが変わった理由をさりげなく聞いてみたところ、これまでのやり方では経営的・運営的に厳しいらしく、会社が新しい方向に舵を切ったようでした。

過去に、ディーラーや他の車検専門店で、余計な整備を入れられたり、追加の整備を入れる/入れないの議論で、担当者とせめぎ合いになることがありました。

こういった不要な戦いが車検のストレスであって、そんなときにたどり着いたのが、余計な整備を売りつけないコスモの車検でした。

時代の流れなのかもしれませんが、田舎のガソリンスタンドで、肩ひじ張らずに車検をお願いするというスタイルではなくなってしまい、戸惑いと寂しさを感じました。

しかし、新しいシステムでコミっと車検のようなサービスを展開されていくことは、企業戦略としては必要なことでしょうから期待していきたいです。



コミっと車検の整備は信頼できるのか

コミっと車検を行った後は、半年または走行距離1万km以内に対象部品に異常がある場合は、無償で交換・整備してくれるそうです。

また、法定12カ月点検を無料で実施してくれますので、これだけでも1万円くらいはお得でしょう。来店してもらうことで、何らかの売り上げにつなげていくことは予想されますが。

コスモはガソリンスタンドということで、ガソリンの割引特典も付いてきます。

ガソリンスタンド系で車検をすること自体、不安に思っている方も結構いると思います(私もそうでした)。

コスモで行う車検や整備を信頼できるのか、という疑問を持つ方もいるでしょう。

整備についての善し悪しは、知識が乏しく何とも言えません。ガソリンスタンドのメカニックは資格があっても技術はピンキリで、当たり外れがあると言われることがあります。

コミっと車検については、一定の補償はついているので、何かあればそこでカバーされることを期待しています。

担当者の方によると、私の住んでいる地域では、今までのように各ガソリンスタンで整備をするのは人員の確保などで大変になってきたので、拠点を設けてそちらにスタッフや機材を集中して、充実した車検をやるようになっていると言っていました。

ただ、そのおかげで私の行くスタンドでは車検は受付だけになって、別のセンターに車を運ぶ都合、3日ほど車を預けることになりました。以前は一日で車検が終わっていたことを考えると少し不便になりました。この辺りは事前に確認しておけばよかったです。

車検は、ディーラーの方が安心という方も多いと思います。

私もディーラー信者だった時期があって、車検や整備はディーラー以外に選択肢はないし、費用が高くてもその価値はあると思っていました。

しかし、余り車に乗らなくなったこともあるのですが、コスモの車検のようにガソリンスタンド系の安い料金に慣れてしまうと、ディーラーにはなかなか戻れなくなります(笑)

私の友人でも、新車の補償期間はディーラーに行くものの、それ以降はコスモやENEOS(ドクタードライブ)などで車検をしている人が複数います。

コミっと車検を選択すべきか

今回、コミっと車検の選択がよかったか?と聞かれると、正直、微妙です。

車検を通すために必ずしも必要ではない整備やパーツ交換が含まれてくるため、格安車検と比べると確実に値段は上がっていました。

本当に修理が必要で、交換されるパーツや整備が多い車は得した気分になるかもしれませんが、コミっと車検を口実に、車検に不必要なパーツを買わされると感じるケースもあると思います。

コスモ側からすれば、顧客単価を上げるという目的は達せられるでしょう。

車検時に追加整備を加えて稼ごうというのは、ディーラーや整備工場でもやっていると思います。

コミっと車検はこみこみ価格とすることでお得感を出していると思いますが、本当にお得なのか?というのは利用者によって意見が分かれるところでしょう。

また、前出の通り、コミっと車検へ誘導するための担当者の提案方法(コミっとにしないと追加費用がかかるといった不安を煽ること)が、あまり感心できるものではなかったというところもあります。

担当者の顧客対応の部分は、お店によっても変わると思うので、コミっと車検の評価とは分けて考えるべきかもしれないというのは付け加えておきます。

必要であれば早めに整備やパーツ交換したいと思っている方、古い車種で整備に色々費用がかかってきている方には、コミっと車検は向いているかもしれません。

ディーラーなどで、車検のたびに色々と整備や部品交換を追加されて、それが本当に必要なのか疑問に思っていたり、車検費用が高いと思っている場合は、コミっと車検は選択肢の一つにしてもいいかなと思います。

メンテナンスや整備は自分の判断で必要に応じてやるので、とりあえず、車検は安く抑えたいというときは、他のお店の見積もりを取って比べてみた方がよいと思います。

楽天車検EPARK車検では、複数のブランド(オートバックス、Goo車検、出光、エネオス、宇佐美、コスモ、アップル車検、コバック等)から選んで、見積もりが簡単に依頼できます。

車検見積もりのための事前点検をおすすめします
車検費用を安く、そして、整備を納得のいくものするためには、車検の前にお店に行って見積もりを出してもらうことをおすすめします。 車検は自動車ディーラーをはじめ、中古車販売店、車の修理工場やガソリンスタンドなどで受けることができます。 車検だけ...

少し辛口の評価になっているかもしれませんが、故障が少ない車で、車にあまり乗らない私のケースでは、コミっと車検の恩恵は少ないように感じました。

故障する前に整備しておくというのは先行投資ともいえますので、すべてを否定するわけではありません。あくまでも車検をお得にという観点からの感想です。

シビアに車を使っている方、または、車検だけでなく予防整備をして安心に車に乗りたいという方には、有用なサービスになるかと思います。

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